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トリックサビキで大物のメジナを狙う!



トリックサビキで大物のメジナを狙う!


防波堤・磯釣りでメジナと言えばフカセ釣りが主流。そのような中、トリックサビキを使って大物のメジナを釣り上げる。しかも、メジナの警戒心が強い磯子海釣り施設で。

あまり普通の釣り人がやっていない手法なので、「どうやって釣果を上げるか?」を考えるのが楽しい。

そんな釣り人の手記です。釣りは「考える」のが楽しい趣味なので、ここで紹介しておきたいと思います。項目は以下の通りです。

1.メジナとの出会い
2.磯子海釣り施設でトリックサビキを使いメジナを釣る
3.磯子海釣り施設でメジナ釣りの実験検証
4.ここ数年の磯子海釣り施設
5.磯子海釣り施設でのメジナ釣りの環境
6.トリックサビキで大物のメジナを釣る楽しさとは?

この釣り方を使った最近の磯子海釣り施設での釣果は、以下の日記で適宜(シーズンはほぼ毎週)アップしています。

トリックサビキでメジナを狙う日記


1.メジナとの出会い


メジナとの出会いは中学生。釣りに興味を持ち、夕方の新聞配達のバイト代を全て釣り道具購入に使っていました。

最初は川釣りから始まり、海での投げ釣り、湖でのルアー釣り。でも、殆ど何も釣れず坊主でした。そんな中、初めて剣崎に磯釣りに行き、イソメを針に着け垂らしていました。まあ、この時も坊主。

そこで、隣の釣り人が、マキエをしてたくさんの魚を釣っているのを目にし、「上手い人には釣れるのだな~」と思っていました。

帰り際、その人に、「魚いる?」と声をかけて頂き、もらった魚がメジナ。多分25cm位の大きさだったと思います。初めてのメジナとの出会いでした。


メジナ - Wikipedia



家に持ち帰り、母に塩焼きで料理してもらい食べたところメチャクチャ美味しい!!

「メジナは美味しい魚」という強い印象が残りました。

その後はマキエが磯釣りには重要と分かり、調べて始めたのが簡単にできる「サビキ釣り」。

コマセの入ったカゴを付け、疑似餌がついたセットを購入してから城ケ島の防波堤に行き、サビキ釣りに初挑戦。サビキ釣りとは、竿を上下に振り、カゴの中のコマセを撒いて、その中に疑似餌を同調させて食わせる釣り方。


【初心者でも大丈夫!】サビキ釣り|必要な道具から釣り方まで全部教えます! (hayabusa.co.jp)



何と、イワシの入れ食い!!100匹は釣ったと思います。

その日は海の水が澄んでおり、底まで見渡せました。そこで見えたのがメジナの群れ。100匹はいたでしょうか。その群れにめがけてサビキ仕掛けを投入するのですが、入れた途端に逃げてしまい、全くの無視。

何度繰り返しても疑似餌に食いついてくることはありませんでした。「メジナを釣るのは難しい・・・」という印象でした。

その後中学を卒業し、高校に入ってからはテニス部に入り忙しくなり、バイトもしなかったので、釣りからは遠ざかってしまいました。

それから30年、結婚して長女、双子の長男、次男の3人の子供に恵まれ、土日には家族で色々行楽地に出かける日々。

その中の選択肢の一つが釣り。「よく釣れる」とホームページで書かれていたので、本牧海釣り施設に行き、サビキ釣りでイワシやコノシロをたくさん釣っていました。時には大物のボラを釣ったこともあります。


本牧海づり施設[横浜フィッシングピアーズ] (yokohama-fishingpiers.jp)



また、回遊魚が回遊する時期は、20~40cm級アジやサバ、ソーダカツオが釣れます。その時は非常に楽しい。

でもその時期、本牧海釣り施設は超人気。土日には大勢の釣り人が朝早くから長蛇の列をつくって並んでおり、出遅れると行っても入れる状況ではありません。

そこで目を付けたのが磯子海釣り施設。家から近く、並ばなくても釣り場を確保できる状況でした。子供を連れて行くには良い環境。




この釣り場は海から5mの高さの防波堤からフェンス越しに釣りをする方法で、防波堤の下にはテトラポットが沈めてあり、水深は5~7mと浅め。竿の長さが短いとサビキを落としても直ぐに地球を釣ってしまいます。

釣果情報を見ると、サビキの位置まで回遊魚が来ることは滅多にない感じでした。空いているのはそういう理由があったのです。

仕方なく、投げ釣り中心で釣りをしていました。15cmほどのカサゴが2匹釣れたと思います。

そんな中で、隣の釣り人が「メジナ」を浮きフカセ釣りでたくさん釣っています。そのおじさんの一人に、「君たちもこんな大きい魚を釣ってみる?」と声をかけて頂き、子供に浮きと餌と針を使った仕掛けを作ってくれました。




その餌は「海苔」。海苔と言っても本当の海苔ではなく、アオサという海藻。メジナの主食だそうで、大物が釣れるとのこと。

子供はそのセットを使い、メジナ釣りに挑戦しましたが、結局釣れず。

あとで調べると、この磯子海釣り施設は「釣れない」という情報が多いのですが、それは回遊魚に限定したもの。地魚が多く、その釣り方を知っている釣り人には非常に魅力的な釣り場だと理解しました。

特に「メジナ」に関しては、人気のある本牧海釣り施設や大黒海釣り施設よりも魚影が濃く、地元で「メジナ師」と呼ばれる、メジナをターゲットしとした達人がたくさん来ている釣り場だったのです。

以下は良く磯子海釣り施設に来られているメジナ師のブログの一つです。




とは言うものの、自分でメジナを釣り上げたことは一度もありませんでしたし、「メジナを釣るのは難しい」と考えていました。

2.磯子海釣り施設でトリックサビキを使いメジナを釣る


釣りに行く時は常に双子の長男、次男と一緒だったのですが、その子達も中学校に行き始めると部活が始まり、釣りに一緒に行く機会はあまり無くなりました。

でも、私の釣りに対する気持ちは収まらず、ついに一人で釣りに行く決心をしました。一人で始める釣りは「イワシの入れ食い」では面白くありません。

そこで始めたのがコマセのカゴを付け、疑似餌ではなく1本の釣針にイソメを付けて釣る方法。本牧海釣り施設の沖桟橋でさっそく実践。色々な深さでどんな魚が釣れるかを確認しました。

結果として海底近くで釣針を小さくすると海タナゴ。1日で時間帯が決まっていましたが、中層で25cm程度のセイゴ。でも釣れるのは1日に数匹か坊主でちょっと退屈。

そこで竿を2本使って、カゴを使ったサビキ釣りと、カゴにイソメを付けた釣りを行うようになります。

そんな方法でいつも通り釣りをしていたのですが、その夕方、隣の人がアジを釣りまくっている状況。でも、私のサビキ釣りの竿には当たり無し。

その隣の人が使っていたのが「トリックサビキ」だったのです。すぐ隣にも関わらず、圧倒的に釣果が違いました。




これがトリックサビキとの最初の出会いです。

早速、トリックサビキを購入し実践。でも、その時のようにアジが釣れるのではなく、イワシばかり。

「イワシはもういいから、アジが釣りたい」と考えるようになり、イワシの魚影の濃い本牧海釣り施設から大黒海釣り施設に場所替え。




家からは大黒海釣り施設の方が近く、混み具合も本牧海釣り施設よりはマシ。大黒海釣り施設でのチャレンジが始まりました。

トリックサビキの釣果は良好で、海タナゴ、サバ、アジ、メバル、コノシロが適度な引き具合で釣れます。しばらくの間はそれで満足していました。

ある日、隣にサビキ釣りの女性が陣取り、カゴを付けたサビキ釣りを行っていました。

トリックサビキに自信を持っていた私は、いつものように複数の海タナゴを釣り上げていました。一方、隣の女性は何度も竿を上下に振ってサビいていましたが、釣果は出ていません。

「やっぱりトリックサビキはすごい」と考えていた時に、隣の女性の竿に大きな引き!!なんと釣れたのは25cm程度のメジナだったのです。トリックサビキで私は一度もメジナを釣ったことがありませんでした。

「サビキでもメジナは釣れるのか・・・」と思い、一気に「自分もメジナを釣ってみたい」という気持ちが強くなっていきました。

トリックサビキからサビキ釣りに戻し、アミコマセ4kgを購入し、サビく回数を多くして、自分の釣り竿が大きくシナり、メジナがヒットするのを待ち続けました。

そして数週間後、その日はついにやってきました。いつものように何度もアミコマセをカゴに入れてはサビく動作を行っていたところ、今までのサバやソーダカツオとは違う、下方向への強烈な引き。竿を上げてみると28cmほどの立派なメジナでした。

その日は口太メジナの産卵期だったのかもしれません。メジナの活性が高く、同じ位置でサビくとその後も強烈な引き。その日だけで、25~28cmのメジナを5匹釣り上げました。

家に持ち帰り、刺身と塩焼きでメジナを食べると「やはりすごく美味しい・・・」。家族にも好評でした。2015年春のことです。

その時からサビキを使ったメジナ釣り一色となりました。

その後も同じ釣り方でメジナを狙いましたが、爆釣りしたのはその日だけで、その後は釣れたとしても1,2匹のメジナ。まあ、メジナが釣れるので、それだけで満足でした。

しかし、良い事ばかりではありません。私は頚椎症性筋萎縮症という病気にかかり、一部の筋肉萎縮から右手に力が入らず、右手を上に上げられません。

その頚椎症性筋萎縮症が左手にも発症して、左手も上に上げ難い状況になってしまったのです。

大黒海釣り施設は海への落下防止用のフェンスが1.3mと高く、器具を取りつけるフェンスの円柱の外形もφ120mm程あって太いのが特徴。

両手が上がらない状況ではカゴにコマセを詰め込む作業や、水汲み、釣った魚を持ち上げる作業をフェンス越に行うのが大変になってしまいました。

「大黒海釣り施設での釣りは厳しいな・・・」と思うようになった時、代替えの場所として浮上したのが「磯子海釣り施設」。

「磯子海釣り施設」のフェンスの高さは1mで、フェンスの円柱の外形も半分程度。器具が取り付け易く、カゴにコマセを詰め込む作業や、水汲み、釣った魚を持ち上げる作業も、その高さならできそうな感じです。

何といっても「磯子海釣り施設」はメジナの魚影が濃いところ。メジナを狙うのであれば、家から近く、入場料も安く、空いているので、理想的な場所です。

但し、問題は「サビキ釣りでメジナが釣れるか」という部分。「メジナ師」という達人がメジナを釣っているのですから、メジナも警戒心が強いに違いありません。

考えていても仕方ないので、早速磯子海釣り施設に行き、サビキ釣りを実践。

最初に感じたのが、防波堤から0~3m先まではテトラポットで海底が浅い事。竿を上下に振ってサビくことができません。

そこで5.4mの長い竿を購入し、仕掛けを投入。サビいてみると、テトラポットの端まで届いており、水深は10m程度。場所を選び、テトラポットの突起が無い場所ではサビくのが可能な状況。

これで条件は整いました。サビキでメジナ釣りを開始したのですが、釣れるのはコノシロ、海タナゴ、メバル、フグだけ。すぐ横でメジナ師はどんどんメジナを釣り上げます。メジナがいない訳ではありません。

改めてメジナ釣りの難しさを痛感しました。

そこで、今度は海苔餌を使ったフカセ釣りに挑戦。釣りに行く数日前に「海の公園」に行き、アオサと砂を調達。柔らかいアオサを釣針に着け、それ以外のアオサは日干にして乾いたところを砕き、砂と合わせてコマセを作るという面倒な作業。

フカセ釣り用の浮きと錘と針を購入してネットで釣り方を調べながら実践。一ヶ月ほど続けました。

しかしこれが難しい。5回ほどチャレンジしましたが、浮きが海に沈み、竿が持っていかれる程引いたのは1回だけ。後は浮きが沈むことも無い我慢の釣りでした。

メジナ師の中でも、メジナの釣り場は東桟橋奥と南桟橋中央に分かれます。そのどちらに陣取るか、速い潮の流れに対し如何にコマセと餌を同調させるか、タナを何処にするか、全て経験がものを言います。同じメジナ師でも釣果に大きな差があるのです。

その釣果の多いメジナ師でも、ボーズの時があります。更に皆さん狙っているのは30cm越え、上手く行けば40cm超えのメジナ1点です。

メジナ1点狙いですので、大きなメジナが大量に釣れることもありますが、活性が低いと坊主の場合も。

でも私の狙うのは昼食用の塩焼きが美味しく焼き易い大きさ28~30cmのメジナ。適度な間隔で他の魚も釣れるのが退屈しないので理想。

そこでフカセ釣りを止め、「磯子海釣り施設で、サビキ釣りでメジナを釣る」という方針に戻しました。

でもこのままの方法では釣れないのは実証済です。何かを変えないと・・・

そこで思い出したのがトリックサビキ。サビキ釣りでは疑似餌を使いますが、この疑似餌が魚に見抜かれると全く食いついてきません。魚も命がかかっていますから。

でもトリックサビキは本物の餌を使います。警戒心が強いメジナでも食ってくるのでは?

早速、カゴの下のサビキをトリックサビキに変更。カゴにコマセを入れ、その後でトリックサビキ専用の容器に入ったアミコマセにトリックサビキを擦り付け海に投入。

作業は面倒なのですが、これでメジナが釣れれば・・・と期待し釣り開始。

すると一投目から竿が小さくシナります。釣れたのは小さいメバル。その後も立て続けにメバルやフグが入れ食いです。それに海タナゴも続きます。

「やっぱりカゴを使ったトリックサビキはすごい。釣果が全く違う!!」と思いました。

しかしこのような入れ食いになるのは最初の30分だけ。その後は魚も警戒心が強くなり釣れなくなります。

でも、潮の流れの始まりと終わりの地合いには同じ感じで魚が釣れます。魚は小ぶりですが、適度に引くので飽きない。楽しい!!!

そしてサビキを続けているとその午後、ついにその時がやってきました。

仕掛けを投入し、サビいた直後に下に突っ込むような強烈な引き。竿が大きくシナります。

慌てて竿を立てようとしますが、強い引きで立ちません。そのまま魚は下に進み、トリックサビキ6号の釣り針に付いたハリス1.5号を簡単に切られてブレイク。これは正しくメジナの引き!!

慌てて釣針を8号に変えて仕掛けを再投入。数回繰り返すと、先程と同じような強烈な下への引き。今度はテトラポットに潜られないように気を付け、強い引きに耐えていると引きが弱まり、竿を立てられる状況に。

釣り上げたのは28cmのメジナでした。磯子海釣り施設で釣り上げた初めてのメジナでした。やった・・・

その日は合計3匹程の28cmのメジナを釣り上げることができ、「カゴ付きのトリックサビキなら、磯子海釣り施設でもメジナを釣れる!!」と確信できた日でした。2015年夏のことです。

それから週1回、磯子海釣り施設でメジナを釣るルーチンが始まりました。

朝8:00から海釣り施設に入り、午前中はひたすらサビいてメジナをテトラポット横まで浮かせます。午後から少しずつメジナが釣れはじめ、夕方までの地合いに断続的にメジナが釣れます。

そして夕方からは日没の30分、アジが入れ食いになります。2015年は以下の写真のように、メジナとアジを持ち帰ることが多かったと記憶しています。


2015年メジナ写真

3.磯子海釣り施設でメジナ釣りの実験検証


初回は釣れたのですが、毎回釣れないのがメジナ釣りの難しさ。効率よくメジナを釣るためには、その習性を理解しておく必要があります。

磯子海釣り施設は通常3~4mの深さまで海の中を見通せます。でもメジナが釣れるのはその下。釣れる瞬間を見ることはできません。

でも年に数回、恐ろしく透過率が上がる時があり、テトラポットがはっきり確認できます。

そういう時がチャンス。魚の生態を観察することができます。

その時の魚の動きを時系列で書いてみると以下のような感じです。

①海釣り施設に到着、場所を確定
海の中まで透けて見える。魚は数匹のフグと海タナゴが泳いでいる。

②トリックサビキの用意を終え、仕掛けを投入しサビく。
近くにいるフグと海タナゴは直ぐに反応。サビいたカゴ付近でコマセを食い始める。

③複数回繰り返すと、水面からカゴまでにメバル、海タナゴが群れを成している。
サビキの下の仕掛けにフグがかかり出す。仕掛けの上側には小メバルや海タナゴが食いついてきて入れ食い状態。

④投入を続け、30分後
相変わらずカゴの周りには海タナゴは沸いているのだが、仕掛けに気づき始めたのか、入れ食いは収まってくる。まだメジナの気配は無い。

⑤1,2時間経過後
コマセを十分に食べたためか、小魚は沢山集まっているものの、針にかかってくる感じは無い。但し、周辺に数匹のメジナが見られるようになってきた。

⑥3,4時間経過後
海面の上から中層まで小魚が群れを成してコマセを食っている。中層から下層まではメジナが群れを作り、潮の流れに沿って、潮下でコマセを食っているのが確認できる。

⑦メジナがかかる瞬間
潮の流れが弱くなり、メジナの群れが徐々に仕掛けに近づいてくる。潮の流れが止まった瞬間、コマセは仕掛け近くに漂い、コマセと仕掛けの同調が起こる。仕掛け付近でメジナがコマセを食っており、その瞬間竿が大きく曲がりヒット。

⑧釣れるタナは
釣れる高さはトリックサビキの一番下が7割、下から二番目が2割、下から三番目が1割程度。沖の海底に流れ着いたコマセに誘われて、徐々に浮いて群れを作り、テトラポットの近くまで浮いてくるためと想定している。

カゴに近い上方の釣針には外道がヒットする場合が多い。ならば、そこの釣針はいらないのでは?活性が高い時は上でも食ってくるが、確率は低いので全部取り除いても釣果に影響は無さそう。

⑨潮が流れ出す
潮が流れ出すとコマセと仕掛けの同調が無くなり、メジナは仕掛けから大きく離れた位置でコマセを食っている。

⑩潮止まり
潮が流れないので、コマセと仕掛けは完全に同調している。しかし肝心のメジナだけでなく他の魚も群れが広がっており、コマセを積極的に食う感じが無い。

以上です。多分、海が濁っていてもこれに近い生態と考えられます。この検証結果から、メジナは午前中テトラポットの先の海底に潜んでおり、テトラポットの上には魚影が無い。

更に、午前中に捕食する餌は海藻である可能性が高い。沖に浮きを投げ、仕掛けを投入しているメジナ師の海苔餌に、メジナがヒットしている状況を午前中によく見ることからの想像です。

結論として、トリックサビキでメジナを釣るためには、海底よりメジナをテトラポットの上まで誘導する必要がある。

誘導しても、潮の流れでメジナの食い気が強く、仕掛けとコマセが同調するタイミングが合わなければメジナは釣れないことになります。

同調も曲者です。「コマセの流れる位置に仕掛けがあれば食ってくる」と思い、カゴ付きトリックサビキを2本用意。

左右に距離を開けて2本の竿を設置。潮上のカゴをサビいてコマセを撒き、潮下のトリックサビキとそのコマセが同調するようにしてメジナの生態を観察しました。

その結果、メジナはコマセを食うものの、同調している仕掛けを無視。メジナがかかることはありませんでした。

多分、メジナは潮の流れに沿ったコマセの流れを理解し食っています。そこに仕掛けがあってもその釣針は動かないので、警戒して食わないのだと想定できます。同調とは単純に仕掛けとコマセが同じ位置にあれば良いというものではないらしい・・・

あとはコマセをどうするか?メジナ師は海苔餌の場合、アオサと砂を混ぜたものや配合餌。動物餌の場合は配合餌が主流です。

トリックサビキに着けるカゴにはアミコマセを入れていたが、配合餌でも良いのでは?と考え実践。粒が細かく、沈み方の調整もできるので、同期が取り易い。

外道がヒットする割合が少なくなった感じ。更に、量もアミコマセよりも多くリーズナブル。配合餌に変更しました。


4.ここ数年の磯子海釣り施設



週1回、1年を通して磯子海釣り施設に通っていると、その状況も見えてきます。磯子海釣り施設の一般的な情報提供は以下の公式ホームページで十分だと思うので、ここ数年の磯子海釣り施設の特徴を記載してみます。




磯子海釣り施設はL字型で、入口から入ったところが南桟橋。そこを歩いて進むとL字の突起部。そこにはトイレがあり、その辺が中央桟橋です。左折したところからが東桟橋となります。

釣果ですが、南桟橋入口付近はサビキ釣りで小さなアジが釣れることが多く、少し沖にテトラポットもあるので、地魚を狙っている人もいます。

アジを釣りたい人はその付近と中央桟橋に2分されます。中央桟橋はぶっこみサビキが中心。




磯子海釣り施設は浮きを使った投げサビキや、サビキ・ルアーの上からの遠投は禁止ですので、ぶっこみサビキを下投げで投げるのが主流です。午後遅くなると20cm超えの大型のアジが回遊してくるので、人気の場所です。

東桟橋は投げ釣りが主流。東桟橋は潮の流れが速く、魚影は濃いのですが、同調が必要なサビキ釣りには少し不向き。投げ釣りでキス、カレイ、マゴチを狙う人が好んで行きます。

落とし込みやタコテンヤ仕掛け、ルアー釣りの人は南/東桟橋は無関係に、空いている所を探しながら移動して釣りを行います。

磯子海釣り施設はコロナウィルスの影響で、赤いテープで一人当たりの釣りスペースが決まっているので、その空いているスペースを移動する感じです。

メジナですが、磯子のメジナ師は南桟橋中央か、東桟橋奥で釣りをします。特に海苔で大型のメジナを狙っている人が集まって釣りをしています。

私は海苔餌を使っているメジナ師とは少し距離を置いた位置で釣りをします。理由は、午前中、海苔コマセに誘われて集まったメジナが、午後に好む餌が動物性のものに変わり、こちらにもやってくる可能性が高いからです。

また、コマセにメジナが集まるのと同様に、コノシロやボラ等の外道も集まります。離れ小島で一人釣りをすると、外道が自分のコマセに集中し、海底から海面までを支配します。そうなると本命は全く釣れない・・・

適度に複数の場所でコマセが撒かれ、外道が散っている方が本命の釣果は高い気がしています。

但し、東桟橋は潮の流れが速く、同調が必須の私の釣り方ではメジナが食う時間帯が非常に少なくなります。その日の潮の満ち引きと、風向きを調べ、潮の流れが速いと想定した日は、潮の流れが緩い南桟橋で釣りをする時が多いです。

黒鯛を狙ったフカセ釣りの方は、南桟橋、東桟橋の中央付近で釣っていることが多い気がします。比較的浮きを遠投して釣られる人が多いので、釣り人が少ない場所で釣っている感じがあります。

その他、コノシロ、海タナゴ、ふぐ、メバル、カサゴなどはサビキ釣り、イソメの落とし込みでどの場所でも釣れる感じです。

通常、磯子海釣り施設は平日でも日曜祭日でも人数制限で入れないことはありません。但し、6月~秋にかけて、回遊魚のイワシ、サバやアジが数多く回遊する時期があります。

公式ホームページの釣果で、アジやサバの釣果が数百になると、土日曜祭日は長蛇の列となり、人数制限で待ち時間が発生する場合もあります。

サバはアニサキスが心配ですが、生きているうちは内臓に潜んでいます。釣れたら直ぐに締めて内臓を取り出して十分に冷やせば美味しい刺身が食べられます。サバの刺身は釣った人でないと味わえません。

2019~2021年は本牧海釣り施設が台風の影響で閉鎖していた時期。そこに通っていた釣り人が磯子海釣り施設に通い出し、ぶっこみ釣りやタコテンヤ釣りを持ち込んだ気がします。

その釣りを真似る人も多く、タコやアジの釣果が増えました。本牧海釣り施設が本格営業を始めてからは、混雑は緩和しましたが、アジやタコを釣る人は多く、釣果も多いままです。

以前、磯子海釣り施設はオキアミを配合剤と混ぜたコマセ釣りは禁止されていました。それが数年前解禁になったことで、オキアミでフカセ釣りをする人も増えた気がします。

本牧海釣り施設や大黒海釣り施設に通っていたご家族が、混雑理由で磯子海釣り施設に来られることがあります。

その場合、釣りの仕掛けの殆どがサビキ釣り。短い釣り竿で足元にサビキ仕掛けを入れようとします。でも、磯子海釣り施設の足元は全てテトラポットがあり、5~7m程度の深さしかありません。

本牧海釣り施設や大黒海釣り施設と同じ感覚でサビキを落とすとテトラポットの隙間にサビキ仕掛けが入ってしまい、地球を釣り、仕掛けを無くす可能性が高くなります。

6月~秋のシーズン以外は殆ど回遊魚は防波堤近くに来ないので、カゴに入れるコマセをケチると釣果は殆ど期待できません。

でも今の磯子海釣り施設にはコノシロがたくさんいます。コノシロはアミコマセが大好物なので、しっかりカゴにコマセを入れて餌とコマセを同調させると簡単に釣ることができます。

カゴの下にトリックサビキを付ける私の釣り方ならば、ほぼ確実に釣れる魚です。カゴはありませんが、トリックサビキやアミコマセは売店で現地調達可能です。長い竿も貸し出ししています。




コノシロはお寿司ネタのコハダの成長魚で、大きさは25~35cmの重量感のある魚です。子供は釣れると大喜びすると思います。

ただ、小骨がたくさんあるので塩焼きには向きません。内臓を取り、鱗を取ってぶつ切りにしたものを圧力鍋で甘く煮付けると子供でも美味しく食べられます。下処理後に、お酢につけて2~3日冷蔵庫に放置すれば酢締めでお酒の肴にはもってこいです。

「磯子は釣れない」というのは釣りの知識が足りないだけ。6月~秋には回遊魚が回ってくるときもあります。磯子海釣り施設の釣果情報を事前に確認し、用意をしっかりすれば大量も期待できる釣り場です。


5.磯子海釣り施設でのメジナ釣りの環境


磯子海釣り施設は毎年、その雰囲気が変わってきます。私がメジナを始めて釣り上げた2015~18年は、フカセ釣りと投げ釣り、落とし込み釣りが主流で、私のトリックサビキを使った釣り人は少なかったと思います。

アミコマセを投入すると小さいメバルや海タナゴが数多く群がり、時たま回遊してくるボラやコノシロ、サッパの群れが仕掛けを食わないように注意しながらメジナを釣り上げる。そんな釣りでした。

海苔餌で釣るメジナは4月~12月、私のサビキで釣るメジナは5月~11月がシーズン。当時は6,7月が1日10枚以上、8月が1日1,2枚、9~11月が1日5枚程度という釣果だったと思います。

メジナは冬がシーズンと言いますが、それは磯釣りの話。横浜の防波堤は冬になると10度近くまで水温が下がります。そうなるとメジナは暖かい沖に移動するので、防波堤にはメジナが一切いなくなるのです。

よって、水温が上がる4月から、水温が下がる12月頃までが防波堤のメジナのシーズンとなります。

トリックサビキによるメジナ釣りは防波堤から5m、深さ10m限定ですので、水温は沖よりも下がっています。よってシーズンも少し短くなります。

但し、8月は水温が30度近くまで上がります。そうなると今度は高温過ぎてメジナは沖の海底に退避しますので、この時期もあまりメジナは釣れません

私のメジナの釣果ですが、当時のメジナの最も釣れた数が29枚。後1匹で30枚に届かなかったことが印象に残っています。大きさは最大で36cmでした。

2017年に29枚釣った時、家族5人の夕食用も含め、9枚のメジナを持ち帰り、下処理した時の写真


2017年メジナ写真


施設の方に撮って頂いた36cmのメジナの写真


2017年メジナ36cm写真


この仕掛けで、黒鯛は最大42cmを筆頭に過去3枚、26cm越えのカワハギも釣り上げました。

施設の方に撮って頂いた26cm超えのカワハギの写真


2017年カワハギ26cm写真


当時は釣れたメジナを全てメッシュスカリに入れ、重たいスカリを持ち上げるのに優越感を感じていました。周りの人に釣れたメジナを差し上げた時もあります。

でも、ある程度この釣り方でメジナが釣れることが周囲の人に知られ、メジナの減少も考慮すると、できるだけメジナにダメージを与えないように、小さいメジナはリリース、スカリにも自分が持って帰る数のメジナだけをキープするように心がけています。

具体的には25cm以下はリリース、26cm以上で最大5枚をメッシュスカリに入れてキープ。それ以上釣れた時は小さい順にリリースします。昼食に食べる5枚/週のみ持ち帰りです。

ところが、2019~2021年にはボラが影を潜め、コノシロとアイゴが大量発生。メジナは平均5枚程度しか釣れず、特に夏~秋までは釣れるのはこのどちらの外道が入れ食いでした。

持ち帰りの枚数をキープすることがやっとの状況でした。

2021年にコロナによる施設閉鎖後、やっと施設が再開した時の、釣れたメジナを下処理した写真


2021年メジナ写真


珍しく午前中からメジナが釣れ、施設の方に撮って頂いたスカリの中のメジナの写真


2021年メジナスカリ写真



そして今年2022年、冬は病状が悪化して両手が上がらない状況になり、メジナも釣れないので釣りはお休みでした。5月よりメジナの釣果が出てきたところで、病状も良くなってきたので釣りを1回/週のペースで再開しています。

そこで感じたことが、コノシロの大量発生。何千匹というコノシロの群れがカゴを投入した途端に寄ってきます。ここ2週は、餌が全く付いていないトリックサビキを海に入れただけでコノシロ2匹が食いついてきました。魚影の濃さが分かります。

コノシロは四六時中食ってくるので、地合いがあまりありません。仕掛けを投入後、数秒で仕掛けにコノシロが食い付き釣りにならないのです。

コマセを撒く人が近くにいるとコノシロが分散してくれるので対策のしようがありますが、コマセを撒く人が少ないと、コノシロが足元に大量に集まり、海面から海底までコノシロ一色。なかなかメジナが寄って来てくれません。

例えば、2022年6月14日、天気が良くなく、フカセ釣りの人はあまりいませんでした。コノシロが私のコマセに集中。終日入れ食いで43匹。ただ、この状況で、奇跡的にメジナが1枚釣れたので、塩焼きで美味しく頂きました。


2022年メジナ28cm写真



もう一つの問題が赤潮。これが赤潮か否かは専門家でないので良く分かりませんが、今年は海面を見ると非常に水が濁っている感じがあります。水深1~2mで中が見えない状況です。これもメジナが少ない原因の一つかもしれません。




メジナの釣果は0~2枚という感じです。数年前のこの時期は常時5~10枚ほど釣れていたと思うのですが・・・

また、メジナの食い方も変わってきています。数年前までは、6月に入ると口太メジナの産卵シーズンで活性が上がります。釣針8号でも地合いには食ってきました。

ところが、今年は釣針6号だと食ってくるのですが、7号にしただけで全く食ってきません。でもメジナが小さい訳ではなく、6号だと1日4回は仕掛けが大きく沈み、ハリスを切られます。

メジナの釣果0が2回ありますが、これは両日とも6号でハリスが切られるので、8号の釣針で最初から頑張った時です。メジナは全く食ってきませんでした。

食い方も違います。以前のメジナは、地合いの時には餌を加えて一気に下に潜り込み、それを阻止するやりとりが中心でした。

でも最近のメジナは、餌を加えて一度下に潜るのですが、直ぐに餌を放してしまいます。何度かそれを繰り返して、下に引っ張る時間が長くなった時点で合わせないと上手く針掛りしてくれません。

いつも同じ方法ではメジナは釣れません。色々考えて釣果を上げる。それも自然を相手にする釣りの面白さ、楽しさかもしれません。

これからがシーズンですので、1日5枚のメジナを釣れるようになれば良いのですが・・・

そして2023年、今年は今までになく暑く、4月~6月のシーズンがあっという間に終わり、夏は水温が27度を超え、メジナが沖に退避し7月~8月はほぼ全滅。

ところが9月に入り、水温が26度を切ってくると昨年よりメジナが増えた感じ。また11月の今も水温は21度あり、2桁のメジナが釣れる日も出てきました。

数年前のようにメジナの個体数が増えてきた感じです。10月以降はコノシロの数が減り、ボラがその場所に陣取っています。メジナにとってはその方が居心地が良い?

今の水温ならば、この釣り方で12月もメジナ釣りを楽しめるかもしれません。あなたも磯子海釣り施設でメジナ釣りに挑戦してみませんか?

今現在(2024年)の釣果を知りたい方は以下をクリックしてみて下さい。


6.トリックサビキで大物のメジナを釣る楽しさとは?


大きく分けて、以下の4項目があると思います。

①竿先の変化
 メジナの当たりはサビいた直後が圧倒的に多い。一気に竿がシナることもあれば、何度か上下にカクカクして下にゆっくり引くこともある。他の魚とは違い、重たくて乱暴な動きが中心である。大きいメジナは簡単にハリスを切っていく。

 コノシロは上に突き上げる感じと動作がゆっくり。小魚は竿先のシナりは速いが引きが軽い。アジやサバは細かい引きで横に暴れる。竿先の動きで魚を想像するのが楽しい。

②重量感
 トリックサビキは5.4mの投げ竿に大きなカゴを付け、その下に10号の錘とトリックサビキを取り付ける。カゴの中にコマセを入れると相当な重量感。メジナは仕掛けに食いつくと、下に引き込んでテトラに潜ろうとする。

 竿を立てるには、カゴの水抵抗と10号の錘とメジナの強い引きに対抗して竿を持ち上げなければならない。2本の竿を使った実験検証で、一度だけ1本針にジャリメを付けた仕掛けで、28cmのメジナが釣れたことがある。びっくりするほど引きが軽かった。

 多分28cmのメジナを引き上げる時の重量感は、30cmオーバのメジナを釣るフカセ釣りに近い感触だと思う。仮想的な強い引きの醍醐味はこの釣り方でないと味わえないのだろう。得した感じである。

③合わせのタイミング
 フカセ釣りの合わせのタイミングは、浮きがしっかり沈んでいったところで合わせる「遅合わせ」がメジナ釣りの常識。しかし、トリックサビキを使ったメジナ釣りの合わせは全く違う。

 仕掛けを投入して竿を下におろし、竿を持ち上げる瞬間から魚との駆け引きが始まる。この竿を持ち上げる時からコマセと仕掛けの同調が始まるのだが、元に戻すまでにメジナが餌を食うことが多く、手にその感触が伝わってくる。

 その時は竿を持ち上げるのを止め、メジナの出方を伺う。一気に下に潜り始める時は、メジナが針掛りしている時。その場所から1~2m下はテトラポットである。ハリス切れを防ぐため、リールのドラグを緩めておくのだが、緩め過ぎるとテトラポットに潜られてアウト。

 ドラグがキツイとその場でハリスが切れてブレイク。竿は下に降りている状態で、竿のシナりはメジナが下に潜った時点で使われている。圧倒的にメジナが有利な状況から始まるバトルである。

 30cmオーバのメジナの場合、殆ど私の負けである。30cmオーバのメジナが釣れるのは、メジナの活性が高く、9,10号のトリックサビキを使える時。ドラグをキツクしておき、強引に引っ張る。

 若しくは水温が低く、メジナの潜る力が弱い時。1~2m以内にメジナが潜るのを抑えられれば、引き上げられる。

地合いでは、このような機会が何度も訪れ、メジナが針掛りする時を持つ。メジナが針掛りしていない状態で合わせても殆ど針掛りしない。トリックサビキではメジナが針を飲み込んだことは1度も無い。口先にしっかりと釣針が刺さり、取り易い状況で釣れる。

 メジナが釣針の餌をくわえ、移動した時の竿先のシナりの反力で口先に刺さるのを待つ。あくまでもメジナ主体の釣りである。この磯子海釣り施設の海の地形ならではのやり取りがすごく楽しい。

④色々な魚が釣れる
 本命はメジナ。でもトリックサビキは色々な魚が釣れるのも面白いところ。潮の流れが一方向の時は同期が取れず、前の日が暖かく、当日寒い時はメジナの活性が悪く、沖の海底からメジナが出てこない時は、メジナは釣れない。

 でもトリックサビキは色々な魚が釣れるのが良いところ。今まで私が磯子海釣り施設で釣った魚の種類は以下の通り。メジナが釣れなくても坊主は殆ど無い(過去1回)。

 メジナ、黒鯛、シマ鯛、ショゴ(カンパチの稚魚)、せいご(スズキの稚魚)、サバ、アジ、マイワシ、カタクチイワシ、アイゴ、コノシロ、カサゴ、海タナゴ、メバル、サヨリ、キュウセン、カワハギ、ウマヅラハギ、フグ、サッパ、ボラ、イサキ、ヒイラギ、カタボシイワシ、カマス




如何でしょうか?トリックサビキを使ったメジナ釣りの楽しさを、少しでも理解して頂ければ幸いです。

今でも週1で平日に磯子海釣り施設にメジナを釣りに行っています。青いコマセカゴを付けて、小魚、コノシロを釣らないように、下の方にしか付いていないトリックサビキを使ってメジナ釣りをしている人が私です。


2022年メジナ仕掛け


磯子海釣り施設にお越しの際、もしこの釣りに興味がある方は声をかけてみて下さい。