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考えることから始めよう
「考えることから始めよう」とはどういう意味だと思いますか?
意味が分からない方は以下をクリックしてみて下さい。
脳を使った作業の中で、他の作業よりも先に「考えることを始めましょう」という意味になります。
では脳を使った作業で他のこととは何か?
考えられるものは、
・記憶する、覚える
・思い出す
・考える
の3つ。他にも脳の役割は色々ありますが、周囲の情報を知るものは全て「5感」が関わります。
見る→視覚(目)
聞く→聴覚(耳)
味わう→味覚(舌)
嗅ぐ→臭覚(鼻)
感じる→触覚(肌)
周囲に情報を発するものでは
話す→音声(口)
体の部分を動かす→動作(筋肉・骨)
その他として人間は動物なので、
体の成長/老化・心身管理・繁殖
位ですね。
話を戻すと、「考える」と対等の関係にあるのは「記憶する・覚える」と「思い出す」の2つになります。
つまり同じように他の2つの言葉を使ってみると、
記憶する(覚える)ことから始めよう
思い出すことから始めよう
の2つになります。
では受験を例にして考えてみましょう。
受験には勉強が不可欠ですが、勉強の中心は
・単語、漢字を覚える
・数式を覚える
・記述の仕方を覚える
・問題を知って解き方を覚える
試験の中心は
・上記の勉強してきたことを、筋道を立てて頭を働かせて思い出す
つまり、「覚えることから始めよう」が出発点になり、受験が「覚えてきたことを考えて思い出そう」が終点となります。
これが典型的な「記憶する(覚える)ことから始めよう」です。
試験の場合、制限時間があるので、考えている余裕は殆どありません。
勉強してきたことを如何に早く思い出すか、どんな問題が出てきても良いように、多くの知識、試験に出やすい知識を得て、考える時間を少なくすることが重要となります。
それには勉強の時間を増やし、塾などに行って、効率の良い覚え方を学び、反復練習により思い出す時間を短縮するしかないのです。
同様に「計算」も「記憶する(覚える)ことから始めよう」です。
色々な「計算方法」を学び、脳に正確に記憶された簡単な「四則計算:+-×÷」の結果「例:5+8=13」を正確に思い出し、その方法に当てはめていく作業です。
一度ルールを覚えてしまえば、同じ作業を反復で行います。
その作業で必要とされるのは「正確さ」です。
小・中・高、大学を含め、殆どが上記カリキュラムなので、「考える」ということを積極的に教えません。
「考える」とは、「発想し、判断し、結論付ける」の意味合いが強いとお考え下さい。
今の日本の教育では、「記憶(覚える)」ことから始めます。
次に、正解を見つけるために、習ったことに対し、筋道を立てて頭を働かせて思い出す、
つまり、「覚えたことを思い出す」という授業が大半で、それが「筋道を立てて頭を働かせる=考える」ことになります。
当然のことですが、物事を覚えないと思い出すことはできません。
よって、「思い出すことから始める」ことは無いので削除します。
即ち、比較する対象は、
・記憶する(覚える)ことから始めよう
・考えることから始めよう
の二者択一となります。
では、あなたはどちらのタイプでしょう?
もし興味がある方はクリックしてみて下さい。