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西デザインコンサルティング

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今後、OculusやViveを使えば、全てのHMDの開発は不要?


20年前、視野角15度、解像度350ドットのHMDが市場に出回りました。

でも、視野角が狭く、画像も悪いことから普及せず、HMDの時代は幕を閉じました。

2004年には、その視野角が狭い+解像度が悪いというHMDの2点の欠点を克服するため、当時は高い解像度を有するプロジェクターを2台搭載し、高解像度の画面を作るとともに、140度視野角の接眼レンズを設計することで、広視野角HMDを弊社で開発しました。

その没入感、臨場感はすさまじく、展示会、TVを利用して、広視野角HMDのすばらしさを多くのカスタマーだけでなく、HMD開発メーカにも訴え続けてきました。

2015年には携帯電話の液晶画面がハイビジョン化され、HMDの画面にも流用できる可能性が高くなり、そこに投資を行ったOculusやViveが500g以下のHMDを市場に安価で投入し始めました。

ゲームやシミュレーション、バーチャル体験の分野でHMDは受け入れられるようになりました。

これが今のHMDの状況です。

では、これでOculusやViveを使えば、全てのHMDの開発は不要なのでしょうか?

実は私はそう考えておりません。

理由はその用途。現状はHMDの利用がゲームやアミューズメント施設、体験シミュレーションに特化しています。

世の中には医療用や別の用途で色々な装置を搭載したHMDの用途がまだある可能性があります。

また、私が最初の試作で感動したのは机上での広視野角の没入感・臨場感です。

今の液晶素子では解像度が足りませんが、将来的に片目で8Kの解像度が得られれば、視力を上回り、見ただけでは現実の世界とバーチャルの世界の見分けがつきません。

その時代にはゲームではなく、高齢化社会に向けて、観賞用や動けない老人のためのバーチャル旅行などへの期待が高まると思います。

でも、今販売されているHMDでは軽量化のため、接眼レンズの質が悪い、軽量化とは言っても、装着することが煩わしい、目の悪い老人には画像が綺麗に見えない等の不具合があります。

視野角を狭くすれば解決できる項目もありますが、広視野角のままで上記問題を解決したHMDは存在していません。

今は5Gの時代ですが、通信も上記片目8Kのシステムでは足りません。

携帯の液晶は2Kでも人間の目の解像限界を超えていますので、これ以上高解像度化は進まないでしょう。

携帯の高画質向けに解像度が上がってきた液晶ですが、今後はHMDのための高画質化、高通信技術が求められます。

安価なゲーム用HMDの需要だけで、上記を加味して更なる高解像度、高速通信への開発が続けられるかは怪しいところがあります。

上記のことを想定して、クレッセント社と弊社ではここ数年の間は、共同で開発を行う体制を維持することで合意しています。

どちらかの会社にご連絡頂ければ、今までのノウハウを活かし、臨機応変に広視野画像表示装置(広義HMD含む)の開発に協力できると思います。

協力できる内容は以下の通りです。

・将来の広視野画像表示装置の機構検討
・広視野画像表示装置に利用するモーションキャプチャー技術開発
・広視野画像表示装置で使うコンテンツの開発
・広視野画像表示装置で使う接眼レンズ(レンズに限らず、色々な方法があります)の開発
・広視野画像表示装置の試作品開発(3Dプリンターによる)

もし、興味のある企業がありましたら、以下にお気軽にご連絡ください。

お知らせ:クレッセント殿との技術協力は2023年3月で終了しました。何かHMDの事について知りたい方は、当ホームページまでお問い合わせ下さい。