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技術系企業では、特許出願件数をノルマにしているケースがよくあります。あなたの会社では如何でしょうか?
そのノルマをしっかりとこなしているでしょうか?
「特許出願は明細書を書いて、特許事務所との面談、特許内容の確認等、面倒なことが多い。特許出願など、意味が無い、無駄」と考えていませんか?
「うちの会社ではアイデアを出しても、検討グループ全員の成果となってしまうので、考える意欲が沸かない」と考えている技術者もいるでしょう。
でもそれは建前。
もし、その特許が他社に無い高い価値があるもので、報奨金として1000万円もらえるとしても、面倒なことはやりませんか?
グループ全員(特に上司)が発明自体に協力してなくても、連名で発明者となり、自分の発明を横取りされるのを「よし」としますか?
現在の特許法ではそのような行為を認めていません。
本音は、
・発明が思いつかない。
・思いついたアイデアが「公知か否か」が分からない。
・新しいことを思い付けるような時間が無い
だと思います。
また、上記の中で発明する時間を与えられれば、アイデアを出せますか?
これも厳しいと思います。
でもこれは仕方がないこと。
何故ならば、大学までの過程で「アイデア」を出す教育を殆ど受けないからです。
受験、試験には勉強が不可欠ですが、勉強の中心は
・単語、漢字を覚える
・数式を覚える
・記述の仕方を覚える
・問題を知って解き方を覚える
試験の中心は
・上記の勉強してきたことを、筋道を立てて頭を働かせて思い出す
試験の場合、制限時間があるので、考えている余裕は殆どありません。
勉強してきたことを如何に早く思い出すか、どんな問題が出てきても良いように、多くの知識、試験に出やすい知識を得て、考える時間を少なくすることが重要となります。
それには勉強の時間を増やし、効率の良い覚え方を学び、反復練習により思い出す時間を短縮するしかないのです。
小・中・高、大学を含め、殆どが上記カリキュラムなので、「考える」ということを積極的に教えません。
今の日本の教育は、「記憶(覚える)」ことから始めます。
つまり、「覚えたことを思い出すために考える」という授業が大半です。
でも「アイデア」を出すのはこの勉強法とは全く違います。
「発明し、特許を出す」という作業は、会社に入って初めて遭遇する「未知の世界」なのです。
如何に新しい技術を起案できるか、それに伴う有効な発明を行うか、これにはテクニックがあります。そのテクニックが分かれば、「発明をすること」や「特許に対する拒絶感」を無くすことができます。
手っ取り早くそのテクニックを理解してもらうには、私が現役時代に発明を行った軌跡を辿ってもらい、光学・メカの基礎的な学習と、その発案の具体的方法を習得してもらうことです。
上記の本は私と一緒に読者が当時の技術開発現場にワープしてもらい、一緒に開発・発明を行う過程を共有してもらうというノンフィクションです。
世の中に発明本は色々ありますが、概念的、抽象的記述のものが殆どです。
それに対しこの本は、「光学、メカの具体的把握と共に、どのような環境・状況において、どのような考え方、テクニックで発案し、製品に使われる有効な特許出願をしたか」を具体的に開示しています。
100件以上の登録特許番号も記載されていますので、ノンフィクションとして現実の技術現場を体感して頂けます。
この本を購入して頂き、読んで頂くだけで、少なくとも発案・特許出願に関するあなたの視点が変わります。
本の中の「課題」に沿って、しっかりテクニックを習得すれば、有効な特許を出願できる「考える力」が身に付きます。
勿論、この本を読んでも「有効な特許出願」には仕事の現場の状況、機会、個人の考える努力、運等の色々な要素が必要です。
でもそのような状況・機会に遭遇しても、「考える力」が無いと発案はできません。
あなたの、「考える力」を培ってみませんか?