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西デザインコンサルティング

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特許はただ出願するだけでは意味がありません。製品として搭載されず、他社でも魅力が無い特許は意味がありません。


特許はただ出願するだけでは意味がありません。製品として搭載されず、他社でも魅力が無い特許は意味がありません。

細かい限定をクレームに入れることで何とか登録まで行えた特許は、回避が容易な可能性が高く、特許としての価値は低くなります。

特許事務所は発明者、特許申請者の代行として特許出願業務を行ってくれるところ。

特許出願件数や登録件数を増やせば儲かる仕組みです。特許が有効か否かは重要事項ではありません。

有効特許を必要とするのはその会社。中でも知財部門は会社の知財業務を一手に引き受けるので、有効特許を出願できる環境を技術者に提供する重要な役割を担います。

一つの有効な登録特許が、クロスライセンスやロイヤリティの可能性を発生させ、自社製品のアドバンテージ、技術の保護など、大きな価値を見出します。

日本の技術が低下しているのは、覚えることにウェイトを置いた教育の姿勢にも問題があります。その多くが発案できない技術者になってしまいます。

最近は、海外の教育方針を真似て、考えさせる授業を日本でも増やしていると聞いています。

大学でも試験に小論文を導入するなど、考える能力が高い人を育てようとする試みが増えているようです。

でも「特許」については「知的財産権」という名前で、法律上の取り決めを習うだけで、「発明」自体を習える場所は殆どありません。

大卒の新人は、発明の方法自体を知らずに会社に入ります。

「覚えることから始めるタイプ」が9割を占める新人に、会社で「知的財産権」や「特許の出願方法」の新人教育を行っても、特許が出せないのは当たり前のことです。

有効な特許を出す方法を知らない技術者に、特許出願のノルマを課しても意味はありません。

特許の維持にはお金がかかります。でも本当の特許の価値を知らずに、特許維持費を「金食い虫」と考えている会社にも未来はありません。

1つの有効な登録特許を得る方が、100の意味のない登録特許を保持するよりも遥かに価値があります。

如何に新しい技術を起案できるか、それに伴う有効な発明を行うか、これにはテクニックがあります。そのテクニックを若い技術者に指導するのが発明コンサルタントです。

でも発明コンサルタントにはコンサルタント費がかかります。

また、発明コンサルタントが発明する訳ではなく、その会社に在籍する技術者が発明を行う必要があります。

手っ取り早くそのテクニックを理解してもらうには、私が現役時代に発明を行った軌跡を辿ってもらい、光学・メカの基礎的な学習と、その発明の具体的方法を習得してもらうことです。

特許になるアイデアの発想実践

上記の本は私と一緒に読者が当時の技術開発現場にワープしてもらい、一緒に開発・発明を行う過程を共有してもらうというノンフィクションです。

この本を購入して頂き、技術者の知財研修で1日かけて読ませ、感想文を提出してもらうだけで、少なくとも発案、特許出願に関する技術者の視点が変わります。

もう一度、社内の特許出願に関する考え方を見直してみませんか?

色々努力して有効な発明ができる人材を育て頂きたいと思います。